暖機運転よりも暖機走行

車には様々な迷信が蔓延しています。暖機運転もそうです。

必要なのは暖機走行

数十年前ならいざ知らず、今の車には暖機運転は、必要ありません。まずは自動車の取説(取り扱い説明書)を見て下さい。

様々な禁止事項とか、注意書きが、これでもかと、これでもかと書かれていますが、暖機運転には言及されていないはずです。
現在の自動車メーカーの公式見解は、エンジンを掛けたら、すぐに走って下さいです。
色々な機器の取説に書かれている事に無頓着な人々が、こと車に関しては、取説にも書かれていない事に懸命になるのは、実に不思議な事です。

オイルの性能の向上、エンジンの対摩耗性の向上、冷えていてもクリアランスの比較的少ない材質と設計、これが現代の車です。(一部の外国製の車に関しては不明ですが、環境にうるさいヨーロッパ系の車も、もちろん暖機は不要な設計です。)
アイドリングばかりすれば、それだけ車の寿命も縮めます。

もちろんエンジン停止中は、オイルが下がっていますので、エンジンを動かしてから、数秒から、約10秒が待ちが必要です。たったそれだけです。

実際に必要なのは暖機走行です。走行暖機とも言います。

ベアリング類やトランスミッション、マフラーや排ガス触媒を暖めないといけません。不必要なほど暖機をして、暖まったら猛ダッシュする人もいるようですが、本末転倒です。(極端な低温時や極寒地方でも1分もあれば充分です。)

むしろ現代の車は走行することよって、すぐに暖まるような設計にもなっているようです。

最初のうちはエンジン回転数をあまり上げず(3000回転以下)に、時速40k程度以下を数分間、出来れば10分程度、心がけて下さい。
普通の住居であれば、大通りに出る前に路地を走りますので、意識しなくても充分ですね。
とにかく走り始めてすぐに猛ダッシュは止めて下さい。

アイドリングは一番のガソリンの無駄です。環境にも良くありませんし、近所迷惑ですよ。

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