電気代の節約の基本

電気代の節約の要

通常の家庭の電気使用量を考えると、大きなものはほぼ、三分割できます。それは照明、エアコン、冷蔵庫です。
家庭でのこの割合は非常に大きく(約3分の2)、その他の物は、それぞれに微々たるものと言えるでしょう。
節約の観点で考えるならば、ここに切り込まないと、苦労ばかり多くて、報われないものとなってしまいます。

契約アンペア

前提としては、契約アンペアが適正なものかどうかを考えてみましょう。契約アンペアによって基本料金が違います。契約量が足りなくて、すぐにブレーカーが飛んでいまうと言うのは論外ですが、不必要に大きくても無駄になります。

家庭では通常は100Vであると思いますので、100Wで1A(アンペア)になります。1kWで10A(アンペア)です。同時に使用する電気機器のトータルを計算して概算を求めてみましょう。炊飯器や電子レンジやエアコンは1kWぐらいですのでそれぞれに10Aです。

ただし最近のものは出力をインバーター制御をしていますので、同時使用時の平均出力を半分と見て置けば良いでしょう。で、この3台で15Aです。一斉に電源を入れ、最大出力で動いた時には30Aになってしまいますが、その時は他の機器は動いていなかったりで、家庭全体と考えれば計算上はこの程度で考えれば良いでしょう。当然、エアコンをもう一台、同時に使用する場合があればトータル20Aとします。

他には照明やテレビなどを計算します。洗濯機は朝しか洗濯をしない場合は、照明の消灯と相殺できますので無視してもよいでしょう。細かな物も無視して良いでしょう。この全体に安全率を少し見ます。1Aから5A程度で良いと思います。意外に同時の使用は少ないと思いますので、少なめでも良いでしょう。

又は電気製品が一番使用されている時間帯、季節を想定して、リストアップして見ても良いでしょう。
たとえば夏の夕暮れで、照明とテレビ等で3A、エアコンは二台動いているが安定運転に入っているので合計7A、その時に炊飯器が稼働10A、炊飯器が最大出力の時に電子レンジも稼働させる場合があり、おそらく8Aプラス。この時に偶然冷蔵庫も稼働して2A。トータル30Aでピーク。

どうでしょう。通常の家庭であれば、30Aか40A程度で良いと思われます。

電気代の計算

電気代は基本料プラス使用量になります。使用量はkWhで計算されます。たとえば100Wの物を一時間使用した場合は0.1kWhです。単価としては電力会社や契約によって違いますので、電力会社のHPなどを参照して調べて置きましょう。通常は20円ぐらいから、25円ぐらいを見ておけば良いでしょう。

100Wの物を日に8時間で0.8kWh、30日使用すると×30で、24kWhになり、単価を25円として、月に600円になります。
これは省エネ機器に買い換えた場合の損益の計算の基本になりますので、理解して下さい。たとえば、使用電力量が200W節約出来る同じ機器があって、日に8時間使用しているものですと、月に1200円の減額になります。年間では14400円です。買い換え費用が5万円としますと、3年半で元が取れ、後は儲けとなります。

もしくは電気製品を買おうと選んでいる時に、同じ種類のもので5万円高いが、使用電力が0.2kWh少ない製品がランニングコストを考えてトータルで得かどうかの検討材料にもなります。
また、節約の基本計算にもなります。労が多くしてあまり報われないものとか、少しの注意で年間かなりの節約に成るものとかが類推できます。

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