悪筆族対達筆族の戦記

忌まわしき時代もすでに過去のものとなった。パソコンとプリンターが福音となった。我らは千年戦争に勝利した。

思えば、憎いきゃつら達筆族に言われようもない迫害をどんなに受けて来た事か。
曰く字が曲がっているのは心が曲がっている、曰く字が奇麗なのは心が奇麗。字が汚い奴らは、頭が悪い心が悪い。
字が汚くとも丁寧に書けば良い? それは詭弁だ。我らがどんなに丁寧に書けども、きゃつらは乱雑の誹りをする。どんなに知見に富んでいようとも、文字を見ただけで駄文と、下らぬ妄想と片づけられる。達筆族が美しき文字を書くだけで崇高な真理を書いているように見なされるこの理不尽。

我慢の限界を超えた我ら、悪筆族は、憎き達筆族に戦いを挑んだ。それは敗戦につぐ敗戦の汚辱の歴史であった。神を恨んだ時もどんなにあっただろう。多くの友が屍をさらした。

しかし、我らは屈辱の歴史の中から、ついに力を手に入れた。悪筆族の電子科学が、最終兵器を作り出した。もはや達筆族にこの地を思いどおりにはさせぬ。我らは勝利したのだ。まだ、きゃつらは自らで書かねば、心がこもっていないと反撃ののろしを上げる。だが我らは、そんな世迷言に負けはせぬ。
我らに神の祝福あれ。悪筆族に永遠あれ。

悪筆族、前線司令官戦記。

(綺麗な字を書く方、、、もちろん尊敬していますし、 うらやましいのですが、
技術やツールで解消出来るものは、欠点でも何でも無いと言うことを言いたい訳ですね、私は)

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