大極図

すべては陰陽から生じます

陰陽五行説を突き詰めて行けば、陰陽に突き当たります。

この世の元素は土、金、水、木、火の五つに集約されますが、その元素は陰陽のバランスをもっています。
それは、物理学の元素が、さらに素粒子に突き当たるのにも似ています。

陰と陽

光と闇、夏と冬、丸いものと尖ったもの、山と谷、飢餓と飽食、黒と白、男と女、電気のプラスとマイナス、磁力のN極とS極、ブラックホールとホワイトホール、すべての物が陰陽に分類されます。

この世のすべての現象は、また陰陽によって説明されます。現代物理学が解き明かした現象も、陰陽の組み合わせによって出来ているのは当然の事です。
量子力学も相対性理論も複雑系理論も突き止めれば、その多くの陰陽のさざ波から説明出来るのは、不思議な事ではありません。

根本概念として、陰陽は見事にこの時空間の本質を説明しています。
ちょうど科学が色を三原色で説明するのに対して、明度極まれば他の色は意味を成さなくなり、白に至り、暗度極まれば、他の色は失せ、黒、根本は陰と陽の中に存在すると説明します。
もちろん経済の動きも株価の動きも陰陽の中にあります。

夏は陽の気が極まった姿です。陽が衰え陰が増えてくると秋になります。そして、陰が極まると冬になり、また陽の気が増えて来て、春になります。

陰陽のバランス

重要な事は陰陽のバランスで、そのバランスが取れている状態が、もっとも快適な状態になります。
また、陰だけでも陽だけでも意味を成しません。陰が極まった完全な闇の中には喜びはなく、陰の中に陽の星の光りが美しいのです。
また花火の陽も陰の闇夜がなければ美しさはありません。朝焼けが美しいのは、バランスが取れているからです。もちろん陽が極まった所にも、快適さはありません。昼間のネオンに何の意味があるでしょう。そこには影という陰があってこそ快適なのです。

そして、陽が極まれば、陰が始まります。陰が極まれば、陽が始まります。でなければ、エネルギーのバランスが取れないのです。
これはこの時空間の法則です。運動の現象のサイクルなのです。これが陰陽説のさわりです。

世の中の事象は、もし陰が極まれば、それ以上の陰はありません。後はその中に陽の気が増して行くだけです。まだであるのならば、極まるのを待たなければなりません。

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