水晶とは
石英の結晶
水晶と言うのは石英の結晶です。地球上にいくらでもあるありふれた鉱物です。
硬度は7で、透明な六角柱の結晶構造(高温型石英では六角柱面を持ちません)をしており、中に含まれる不純物、又は自然放射線による結晶構造の変化により、色は様々です。
天然の物では数千年から数万年、時には数億年もの歳月を掛けて結晶を成長させています。
代表的な物は透明水晶、紫水晶(アメジスト)、ピンク色の紅水晶(ローズクォーツ)、黄水晶(シトリン)、黒水晶などがあります。
また、形態によっても様々な呼ばれ方をするものがあります。
販売されているものとしては、天然の物、人工的に作り出したものなどがあります。宝飾用の色水晶では天然の物を熱処理、放射線処理をして色を付けたものもあります。
水晶の性質
水晶には変わった性質があります。
圧電物質で、圧力を加えると電気を発生します。逆に電気を加えると非常に正確な振動をします。電気信号としても取り出せます。
これを利用したものがクオーツ時計ですね。また、屈折率が高く、虹を発生させます。これらについてはここでは多くは語りません。
さて、色々な鉱物がパワーストーンとされる場合もありますが、水晶は洋の東西を問わず別格的な位置付けです。
ダイアモンドやサファイアなどの高価な宝石も水晶の人気や力にかないません。何千万もするダイヤモンドを平気で身に付けるような芸能人でも水晶も身に付けますね。本当の宝石の王者は水晶なのかも知れません。
風水では五行の土の性質と水の性質を合わせ持ったものとされる場合もありますし、どれにも当らないとされる場合もあります。
考え方は様々ですが、風水でも普遍的な人気があるのは確かですね。ちなみに五行は五元素ですので、元素である以上、どれにも当らないと言うことは有り得ません。
基本的には土です。クリスタルの語源や虹を作り出す事や、感覚的にも一定の範囲で五元素で言う水の性質も合わせ持つを考えるのが自然でしょう。
面白い実験があります。
医学博士であり、心理学者でもあるムーディ博士が被験者に水晶玉を見つめてもらい、何が見えるのかを調査した事があります。
ほぼ半数の被験者に何かが見えました。人により見えたものは様々ですが、ガラス玉では見えない幻覚?が水晶では見えるのです。
水晶玉で占いをする占い師がいますが、何かが見えるのは、実は比較的にありふれた現象のようです。不思議と言えば不思議ですが、実際に占いに使えるのかどうかは、不明として置きます。
水晶のパワー
水晶はパワーストーンとして特別な位置づけになっているとお話ししましたが、それは水晶の親和力も一因です。
パワーストーンと言われるものであっても、組み合わせにより相反することがあり、やみくもに持つ事が必ずしも良く無い場合が多いのです。その人とその石の相性が悪いと言うこともあります。
しかし、水晶は、どの石と組み合わせても相反することがありませんし、相乗効果があります。また、打ち消し合うような石でも水晶を介する事により、調和させる事も出来ます。
このあたりの事はパワーストーンが好きな方は何となく聞いた事があると思います。ですから、水晶は誰が持っても良いとされます。
水晶の力はこの調和力です。
水晶は気分が充実している時には良い事を、ふさいでいる時にはそれを加速してしまうというような意味合いの説明がなされる事もあります。それは言葉どおりの事実ではありませんが、一端の性質を物語っています。
水晶は色々なものを記憶してしまう場合も多いのです。ですから、いつも気が滅入っている方が持っていた水晶は、その気分を記憶して、その波動を放出してしまう事があります。
逆の面で言えば良い波動も注入させやすく、記憶して放出させ続けることも出来ます。また、持っている人の波動に同調して、それを安定、増強させてくれます。
パワースポットに行こうで、お気に入りのグッズやアクセサリーを一緒に持って行く事をお薦めしますと書いていますが、その意味で水晶を持って行くことをお薦めします。
また、水晶は霊的な作用にも効きます。
ラップ現象が起るような所に水晶をいくつか置くとぴたりと止まると言うことはよく言われます。結界についてでお話ししたように防御力もあるのは、波動の蓄電池のようなものだからです。
親和力と調和力と増幅力、これらが水晶のパワーです。
何かパワーストーンなどとか、何か身に付ける宝飾品と思った時は、迷わず水晶と言うのは非常に賢明な選択です。パワーストーンを扱っているようなお店では営業的に効能を並べて色々な石を奨めますが、安全の為にも水晶はまず必要な物ですし、水晶だけで通常は構いません。色々なものから守ってくれ、波動を整え増幅してくれるものが水晶です。
ただし、印鑑を水晶で作るのは止めましょう。親和力のためにふさわしくありません。
ローズ水晶は恋愛に効果があるとか、黄水晶は金運と言われていますが、どうでしょう。
特には区別は無いのでは無いかと思います。確かに黄水晶は黄金色でそういう気分がします。気分が水晶に乗り移れば、そういう事にもなるのでしょうか。基本的には人の好きずきと言うことです。水晶の個別の波動にも寄ります。
むしろ形状の違いの方が大きいような心証です。尖っている部分があるものは方向性を持った直線的な波動が出ます。円形に加工したものは全方位的な穏やかな波動です。
レーザークリスタルなどは、古神道系の神主さんなど洋の東西を問わず、その手の方々が霊的な物と戦う場合の気を切る武器としても使います。
ちなみにレーザークリスタルと言うのは、より細長い鋭角的な六角柱で、刀や槍のような形状の水晶原石。30cmを超えるようなものや、根元から先端に掛けて細くなっていくものもあります。
また、言及されることはあまりありませんが、説明したように水晶は電磁波と同調し易く、置く場合は、なるべく電気製品と離す必要があります。波動が乱れ易い為です。
パワーの増強
大きな水晶の方が一般的にはパワーが強いのですが、大きすぎるものは浄化しきれない場合もあります。ジレンマですね。
また、大きな天然水晶は高価です。
風水ではこう言う場合、水晶七星陣を使います。
中心に1つ、周りに6つの水晶を囲むように配置します。中心のものを少し大きめにする事が一般的です。小さめの水晶で大きな水晶と同じようなパワーを発揮させる方法です。
水晶七星陣はたとえばこう言うものですが、自分で個別に買って配置すれば別に構いません。球状に加工したものでなく、原石を配置しても構いません。
水晶の選び方、買い方
水晶は人工のものも多く出回っていますし、酷い場合はクリスタルガラスを売っている場合もありますので、注意してください。原石なら明らかですが、加工したものでは分からない場合もあります。
ガラスか水晶かを見分けるのは比較的に簡単です。
水晶を通して細い線を見るとある一定の角度で二重に見えます。髪の毛か何かを透かしながら、水晶を廻してみてください。どこかで二重線になるはずです。ガラスではこのような現象は現われません。また、紫外線を当てて蛍光があればガラスで、水晶は蛍光がありません。ガラスと水晶は明らかに違いますので、持っただけで分かる人もいます。
しかし、苛性ソーダの中で再結晶させたような工業水晶やガラスと混ぜて溶解して形を整えたものは見分けが付きません。
ただし、透かして見て、キズやインクルージョン(内包物)があれば、天然と見て間違いは無いでしょう(内包物があるとがっかりする人もありますが、天然の証しと安心する人もいます)。
また、インクルージョンが肉眼で確認出来ない高品質の大きな水晶はかなり高価ですから、安すぎるものはにせ物(人工)でしょう。
天然かどうかを聞いて確認するのが必要ですが、大きくて高価な水晶を買う時は鑑定に出すことが大切です。(尋ねる場合は本水晶と聞かず、天然かと聞いて下さい。只単に透明な水晶を色水晶との比較で本水晶と言う場合が一般的ですから)
石の浄化で書きましたが、あまりに大きなもの(単体が10センチ程度以上)は薦めません。浄化し難い場合があるからです。自信のある方はよいですが、大きなものなら、クラスターとかドームが無難です。
しかし、小さすぎるものもパワーの意味では薦めません。装飾の意味でのみお使い下さい。ネックレスなどでは、大きすぎるかもですが、直径8ミリぐらい以上のものと考えて下さい。
また、水晶のパワーでお話ししましたように、気力の充実している日に買って下さい。
気の乗らない時や気分がふさいでいる時に買うと、そう言う波動を記憶している水晶を選んでしまう場合や、そう言うものがやって来る場合があります。(危機にある時でも立ち向かう気力に満ちている時は構いませんし、助けるものがきっとやって来ます)ネットで購入する場合も同じです。
浄化すれば良いのですが、何も始めからそう言うものを選ばなくてもと言うことです。
購入するなら気力の充実している日や買おうかなと思いついた日に、天然の水晶を専門としている、繁盛していて、明るい感じのする店で買って下さい。
樂天の水晶売り場など。ただし、あなたが波動が良くて望ましいと思ったお店ならどこでもよろしいと思います。
たとえば別にこういったコストを抑えた大量仕入れの専門店でも構わないと思います。天然石専門のまとめ売りの近未来石屋など。