運命は存在するのかと言うお話
宇宙物理学から
現代の宇宙物理学の定説になっている宇宙の誕生は、ビックバンと呼ばれる大爆発によってもたらされたと言う事です。
その根拠の一つは拡大し広がりつつある宇宙空間です。アインシュタインの、宇宙は有限であり、かつ無限であるという次元的な宇宙観は現在では払拭されました。
遠い過去のビックバンと呼ばれる大爆発によって、時空間が始まりました。それがすべての原点です。
その時の爆発エネルギーによって、すべてが決定されました。宇宙の運命はその時に決まったのです。つまり未来が既定されました。
宇宙の運命も惑星の誕生も人類の進化も人々の誕生も人間の運命も生きて死ぬまでの思いも、その時のデーターさえあれば、計算可能なのです。いえ現状のすべてのデータがあれば、計算可能なのです。
従って、運命は存在します。変えようもなく歴然とあります。予知とか占いが成立する論旨にもなります。
量子力学から
一方、現代の物理学の先端、量子力学は、この世の中には確率しかないと言います。
既定されたものは何もなく、確率のみが未来を既定します。確率的に未来が決まっていくのです。ある時は大きな確率の方向へ、時には小さな確率の方向へ進むかも知れません。
まだ知りえることが出来ないものは、その時点では、なにも決定されておらず、見ることが出来た、その瞬間に確率的に決まると言うのです。
たとえば箱の中に猫と毒の餌を入れて置いて、死んでいるのか、生きているのかは、箱を開けるまで何も決定されておらず、どちらでもない状態に置かれると言います。
箱を開けた瞬間に確率的にまだ生きているのか、一時間前に死んでしまったのか、数分前に死んでしまったのか、決定されると言います。(ゆすって調べるなら、その瞬間に決定されます。)
観察する事自体も未来に影響を与える側面があります。
量子力学が言う通りであるならば、確定した運命はありません。
確率的には存在しますが、運命は変えられます。どんなに低い確率の方向であろうと、努力によって変えられるのです。
予知とか占いは存在し難くなります。
永遠の命題
さて、どちらでしょう。現代の物理学の双方の最先端が、対立する理念を提出しています。運命は存在するのか、物理学から見て書いてみました。
やはり結論は出ないようです。どちらであるか、やはり、それも確率的に決まるのでしょうか。。。
あなたはどちらだと思いますか。