みかんは魔法の果物

みかんの秘密のお話

日本の温州みかんは、アメリカではマジックオレンジとか、TVオレンジとか呼ばれます。

テレビを見ながら、手で皮を向いて、そのまま口に放り込めるからです。
そういう便利な柑橘類って、他にはありませんね。

ですから、アメリカでは小袋のまま食べます。
日本でもみかん組合が「皮まで愛して」と、TVコマーシャルで小袋のまま食べるように啓蒙していたことがあります。

なぜなら、小袋や綿(わた)やすじの部分には、ヘスペリジンが含まれています。
ルチンの仲間で、中性脂肪の分解、毛細血管の強化、血圧上昇抑制に高い効果があります。
さらに綿の部分は良質な食物繊維で、便秘の解消などにも最適です。
小袋の柔らかい小さめなみかんを買って来て、ばかすか食べると宿便も取れるかも知れません。

しかし、それだけではありません。
みかんは農水省の研究でも、強い抗癌性があることがわかっています。
発見成分はβ-クリプトキサンチンで、みかんにのみ豊富で、オレンジやグレープフルーツなどの他の柑橘類には、ほとんど含まれていません。これはアメリカの保健省でも高い抗がん性を認めています。
さらにみかんには、もう一つの抗がん性成分のβ-カロチンもたくさん含まれています。

日本のみかんはおそらく突然変異で生まれて、江戸初期に発見された夢の、そして、魔法のオレンジです。

みかんの季節になったら、健康のために、箱買いで小袋ごとたくさん食べましょう。

小袋が柔らかいので、小さめのサイズのほうを推薦します。もちろん、みかんは小さい方がコクがあって美味しいですよ。

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