オートマチック車と左足ブレーキ

左足ブレーキで安全にスピーディに

日本ではオートマチック車の運転は、左足を遊ばせて、右足でブレーキとアクセルを踏み替えている人が、圧倒的に多いのではないでしょうか。

オートマチック車ではブレーキが左足、アクセルが右足と言うのが正しいと言うのは、ご存じでしょうか。オートマチック車のブレーキペダルが横長であるのは左足で踏む為なのです。

アメリカでは初めからそう教えていますし、ヨーロッパのいくつかの国でも左足でブレーキが踏めないと免許が取れません。日本の教習所のみが、不自然な踏み替えを教えています。マニュアル車からの移行の過渡期が、今だに続いています。

オートマチック車は左足でブレーキを踏みましょう。

何よりも安全です。踏み間違えの事故もあり得ないし、緊急事態のパニックブレーキでは、踏み替えロスがないので、早く止まれます。踏み替えロスはどんなに早い人でも0.1秒、この間に車は十数メートルを進みます。たとえぶつかるにしても減速出来た速度の違いで、左足ブレーキと右足ブレーキは生死を分けます。

これを読んだ方で左足ブレーキを実践する何人かの方は、将来、必ず命が救われるでしょう。また、今のタイミングで右足ブレーキで踏み替えをしていたら、ぶつかっていたと言う体験を何度もするでしょう。

ブレーキとアクセルを間違えて踏んでしまったという事故も起りようがありません。

また、左足ブレーキが完全に身につくと、危険を感じて止まろうとする時、もうすでに無意識に左足が、ブレーキペダルに乗っている事に気付くでしょう。左足と右足の役割分担が完全に出来て、身体が半自動になっているからです。

危険が予想される時、意識的にブレーキペダルの上に足を軽く乗せながら、運転する事も可能です。すぐに止まれます。

スポーツ走行

オートマチック車で、スポーツ走行をする時も、左足ブレーキが必修です。プライベートでオートマチックに乗るプロレーサーは、必ず左足ブレーキです。

左足ブレーキが身に付いてマニュアル車が乗れなくなると言うことはありません。むしろ左足に微妙な感覚が身について、クラッチ操作が絶妙になります。

交差点などでのスタート競争では、アクセルを半分ほど踏んで、左足でブレーキを強く踏み、油圧を高めて置きます。

青信号と同時にアクセルをさらに踏み込み、ブレーキを離します。車は猛然とダッシュします。マニュアル車相手なら、相手がプロレーサーでない限り、相当のスポーツカーでも勝てます。

カーブでは、ヒルアンドトゥと言うマニュアル車での高等テクニックと同じことが、簡単に出来ます。

カーブに突っ込む時、ブレーキを踏み、セレクトレバーをセカンドにし、アクセルを離します。急激な減速をしながら進入し、カーブ頂点の手前で、ブレーキを踏みながらアクセルを踏み、油圧を高めます。

カーブ頂点でブレーキを離し、アクセルをさらに踏み込みます。猛然とダッシュしてカーブを脱出します。

ただし、こういうスポーツ走行をする人は、アクセルとブレーキを同時に踏む場合は三秒以内、守れば故障する事はありません。しかし、スポーツ走向のためじゃなくて安全の為というのは忘れてはなりませんよ。

注、スチールベルトを使うタイプのオートマチック、CVT車では、前記のスポーツ走行のテクニックは不可です。もちろん左足ブレーキは有用なものです。

左足ブレーキの練習の仕方

初めての人はどうしても強めのブレーキになりますので、練習が必要です。

誰もいない所で何度か踏んでみて、感覚を身に付けて下さい。

それから渋滞時などは、絶好の機会、踏んだり離したりのろのろと進んで下さい。大体2.3日、遅くとも1週間で身につきます。1年もすれば完全に身体に染みつきます。

練習期間中にどっちで踏むか迷って、危険と言う事はありません。いざとなると人間は両方の足が出てブレーキを踏みますから。

左足ブレーキは、出来れば身に付けて下さい。命を守ります。日本のみがおかしな不自然な危険な右足の踏み替えを教えています。困ったものです。それから、始めは左足が疲れるかも知れませんが、慣れれば負担が均等になり、運転の疲労が軽減されるのも利点です。

座席位置の決め方は、左足でブレーキを踏んで違和感の無い位置にして下さい。又は左足が疲れない位置にして下さい。それに合わせて背もたれの角度やハンドルの角度を決めて下さい。

車によっては、左足ブレーキ用に座席位置を微調整の必要があるかも知れません。また、日本車の一部では特に大衆車、ブレーキ位置が右により過ぎ、位置が高めで踏み難い物があります。

その場合はペダルを大きくするカバーをカーショップで買って来て取りつけて下さい。(左足ブレーキ用のこういうものを販売しているメーカーもあります。運転比較データ。オンラインショップあり。)
ワゴン車の一部では左足でブレーキを踏めない構造の物があります。輸出用にはペダルを取り替えているようですが、困ったものです。あきらめて下さい。

教習所が変な教え方をしていますので、日本車にはおかしなものがごく一部にあります。自分の車の実情を見て決断して下さい。私は左足ブレーキが最優先ですので、それが出来難い車は買いません。踏み替えなど、怖くて出来ません。

最後にYouTubeの動画を紹介します。

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