節分は四つある

2月3日ごろの節分は皆さん良くご存じでしょうけど、節分は年に4回あるのは知っていますか。

4つの節分とは

そうです。立春、立夏、立秋、立冬の前の日が、節分です。
季節を分けると書いて、節分ですので、季節を4つに別けてその中をさらに6つに分割して二十四節気が出来ています。
その二十四節気の中の6ずつの季節の繋がりの区切りが節分になっています。

この日が前の季節の終わりを意味し、新しい季節を迎えるための重要な日が節分です。
残念な事に、現代では他の季節の節分は、人々の意識の中から消えてしまいました。

さて、年に四回ある節分の内、立春の前の節分は最も重要な節分です。
立春は、太陽の黄道上の位置を24等分した節季の始まりで、一年の始まりです。

とても大切な日で、季節だけで無く、前年までの区切りを付け、新しい始まりを迎える為の準備をする日になります。
運命論上もこの日は面白い日で、たとえば何かするのに適さない年回りの人でも、この日を選んで行動に移すと構わないそうです。
どちらにも属さない時空間にあるのが、この節分の日とされます。

鬼門

鬼は外、福は内という呼び声の豆まきも、はっきりと善と悪、幸運と不運を区切る事を現しています。

なぜ、この日に豆をまくのでしょうか。1月は丑の日で、2月は寅の日です。
丑寅は東北を現し、鬼門の方角になります。鬼門は包囲にも時間にもあります。この日は、時間的な鬼門に成りますので、祓うわけです。

ですから、この豆まきは古来より、真剣に行われていて、遊びで行うようなものではありませんでした。

土用

また、この節分の前18日間は土用と呼ばれ、これも冬の土用、春の土用、夏の土用、秋の土用と4つあります。
季節の変わり目にあたって土の中がうごめく時とされ、農作業でも土いじりはさわりがあるとされます。
また、土をいじるような増改築も禁忌とされます。

転じて、引越、新しい物事の始めなども良くないとされています。
土用の禍は空亡と同じく強いと思われていますので、多少、留意されたほうが良いと思っています(冬の土用は禍が少ないとされます)。

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