旧暦カレンダーの使い方

旧暦のカレンダーとは

旧暦と言うのは、太陰太陽暦のことですが、この旧暦のカレンダーって便利なんですよ。旧暦だけのカレンダーは売っていませんが、旧暦も記してあるものは今でもありますね。

月の満ち欠けが手を取るように

まず、毎月、15日は満月ですし、1日は新月ですし、3日の日は三日月になります。
当たり前と言えば当たり前ですが、今ではこう言う常識すら意識する事がなくなりましたね。

月の天体運動が分かりますので、大潮は1日の前後と15日の前後であり、その中間的な日付は小潮、そのさらに前後が中潮になります。潮干狩りの日程も立てやすいですし、満月の日にちも分かります。

また、月は地球の4分の1にも相当する天体ですので、有形無形の影響を地球に強く与えます。

統計上、地震が集中しているのは満月と新月とその前後の数日で、それも驚くことに50%以上にもなるそうです。
阪神淡路大震災は満月、東北大震災は満月から4日程度のズレでした。これは月が地球の地殻に与える重力の影響か、潮の影響と思われます。
地震のトリガーが、重力そのものが影響しているのか、満ち潮が影響しているのかは分かりませんが、相関関係の調査は行われているようです。

さらに新月や満月の日やその前後に出産が多いと言うのは産院などでよく知られたことであるようです。
月経と言いますが、生理の周期も月の満ち欠けの周期と重なっています。やはり何らかの影響は受けていると思われます。

ダイエットなども月が満ちていく時は不向き、月が減じていく時に向いているとも言われますが、どうなのでしょう。

さらに科学として確定してはいませんが、凶悪事件、交通事故などの事故は新月や満月の前後に多いと言われます。
人の精神や注意力に影響を与えているとも考えられています。

その他に良く言われるのが、不眠と満月の関係です。
満月の日は、眠りにつきにくく、睡眠時間も短くなる傾向があります。これは睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が減少することが関係しているようです。
不眠については、数々の研究でも明らかになっていますので、その他も事も含め、月の満ち欠けが何らかの影響を人の心にも与えていると考えて置いた方が良いとも思われます。

満月の日はイライラしやすいとも言われますが、迷信と片付けられないかも知れません。
満月と狼男の伝承がある理由も分かるような気もします。狼男に注意と言う事はありませんが、満月の日や新月の日の夜は早めに帰宅したほうが良いのかも知れませんね。

このように非常に大きな影響を人々にも連続的に与えている可能性がありますので、バイオリズムより、注意する必要があるでしょう。

また、月の公転軌道と地球の公転軌道が割り切れませんので、1年が13月になるうるう月をたまに入れますが、どこで入れるかは中国の4000年のデータのバックボーンがあり、新暦で見るとおかしな気候が続き、旧暦で見て見ると暦通りの気候ということにも成りがちです。

二十四節気など

旧暦は、太陽太陰暦と言いますが、この太陽暦に相当して、太陽の公転周期(黄道)を分割したものに、二十四節季(さらに三分割して72季節も)があります。立春とか大寒とか言うものです。

これは農業のためにも使われるもので、一年の季節の固定点を表します。ここでは羅列しませんが、その意味している事は非常に参考になります。
春分なども昼と夜の時間がほぼ等しくなる日で、この日に確実にそうなります。新暦では3月21日頃としか表現出来ません。

この中で最も注目されるのが、春の起点の立春(2月4日頃)です。この日から立夏までが暦の上での春ですが、古くから事実上の一年の始まりとされています。
十二支の生まれ年も、立春の前までは前年の生まれ年で、この立春からその年の生まれ年になります。
占いなどでもこの日を一年の始まりをしていることが多いようです(冬至や春分を起点にする考えも一部にはあります)。

あくまで私見ですが、初詣も立春に行うのが正しいとも思っています。

占いにも

また、この立春、立夏、立秋、立冬の前の日が節分になります。節分は四つあるを参照。そして、そのそれぞれの前、十八日間が土用になります。
この土用は、さわりのある時期と言われており、注意すべき時で、新しいことを始めるべきではないとされます。

旧暦カレンダーには、通常、日にも支干が書かれています。年の空亡(天中殺と言う占術もあり)が有名ですが、もちろん月にも日にもあります。そのそれぞれに日の参考になります。

一白水星や二黒土星などの九星も書かれていますので、易等の東洋系占術を参考にされる方も有用です。

なお、六曜(大安や仏滅)も記載されていますが、これは無視してもよろしいです。
何の根拠もなく、占いのうちにも入らないものです。良い日かどうかを知りたい場合は、日の支干や九星、五行を見ます。

スポンサーリンク