金の価値について

金(ゴールド)には、貨幣としての性質と、工業原料としての性質があります。
ニクソンショックによって、金本位制が事実上停止され、貨幣としての金の性質は薄れましたが、現在でも各国の中央銀行で保管され、多くの人々の間で投資用として、非常用資産として退蔵されています。また、多くの人々の間で貴金属、宝飾品として所有されています。

また、金が貨幣としての利用、貨幣とのリンクが途切れているのは、世界史の上で非常に稀な一時期に過ぎないことも、知っておかなければなりません。突然に金本位制への復帰がなされることも、十分あり得ることです。
最近では、アメリカのレーガン大統領によって、金本位制への復帰が試みられたことがあります。密かに打診したフランスの反対で、断念したと言われています。

金の価値は、その美しさと、化学的性質と、現在までに産金された量が、50mプール3倍分に過ぎない貴重さによります。つまり、安定していて侵されない性質、加工のしやすさ、作り出すことができない単一の元素、多過ぎず少な過ぎない現存量、光り輝く美しさです。

金投資について

金には鑑定書はありません。その品位を証明するものは、精練業者の刻印です。金地金には、それを保証するものとして、品位、重量、金塊番号、業者のマークの4つが、刻印されます。その刻印の無いものは、本物であっても通常は市場では取引の対象にはなりません。
品位がもっとも重要で純金であるのは当然ですが、純度が1000分の999.5以上でないと、さも権威がある、ロンドン金市場での取引の対象にはなりません。国内では通常の場合、999.9(フォーナイン)でないと取引外とされます。

取引を保証するものとして刻印がなされます。また、金塊番号は証明としてリストアップされ、永遠に記録されます。(よく混同されますが、金製品に付けられる財務省(旧大蔵省)の検定マークは、申請によって付けられるもので、特別な証明にはならないものです。)

その刻印で、最も権威があり、世界中をフリーパスで流通しているのは、ロンドン金市場の公認溶解、検定業者の刻印です。世界中でも数が非常に少なく、国内でも数社しかありません。田中貴金属、徳力本店、石福金属、住友金属鉱山、三菱マテリアルなどです。
その刻印があるのは、GDバー(Good Delivery Bar)と呼ばれ、瞬時に取引され、完全な信用を得ています。偽造刻印が無いわけではないのですが、特別な仕掛けが存在し、瞬時に見分けることが出来るそうです。

購入する場合は、出来ればロンドン金市場の公認溶解、検定業者の刻印のあるもの(GDバー)を選ぶのが賢明です。

輸入されるものは12キロのものですが、鋳潰して1キロ、500グラム、200グラム、100グラム、50グラム、20グラム、10グラム、5グラムのバーが小売りされます。
ただ地球が安全な球状で無い為、また自転の遠心力もあり、世界中のどこで計ってもそのグラム数以上になるように、僅かながら重量が増してあります。
当然小さい単位であるほど、加工料、損失もある為、割高になっていますが、将来分割して売却する場合を考えて、ほどよい単位で持つことも必要です。

また地金型金貨と言うものも存在します。各国政府が通貨単位ではなく、金の含有量を保証した金貨で、金相場にプレミアムと言う割り増し料を少し付けて流通します。プレミアムは買取りにも適用されますが、特別な状況になった場合は、地金価値だけになります。

金地金は金利を生むものではありませんが、戦後の大インフレでも、資産の11%を金地金で持っていたとしたら、財産を保全出来たようです。
またいつの世でも動乱の最中、最後に人間の命を守るのは、金地金であるのは明白なことです。お守り代りに、小さな地金のバーを持つということも、大切な保険であるかも知れません。

※金売却に関して、200万円を超える場合は、支払い証書が税務署に提出されます。将来の値上がりも考えて、割高にはなりますが、小口の単位で持った方が面倒がありません。

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