お札の祀り方の誤解

お神札の祀り方

お神札を、神棚や棚、壁等にお祀りをする方も多いと思います。
ところが、意外にどこにも書かれていないし、誤解されている方も多い事について書いてみます。

お札を新しくするタイミング

毎年、お札を新しくされると思いますが、初詣の時に古いお札を返納して、新しいお札を授けて貰う方がほとんどでは無いでしょうか。

でも、本当は年内に新しいお札を授かって来て、新しくした状態で、新年を迎えるのが正しいわけです。
これは神道では清浄を第一とする思想や、神の宿るものは新しくする事でその力が再生するという考え方があるからです。(ただし、私見ですが、旧正月や立春の前に新しくしても良いと思います。)

ただし、基本的には、いつでもよろしいとも言えます。それで何か問題があるわけではありません。
お札と言うのは依り代ですので、一年程度で新調し、エネルギーを新たにすると言う事が大切です。

お札の薄紙

また、お札の一番上に薄い和紙の薄皮が巻いてありますが、そのままお祀りする方がほとんどです。お札の薄皮を取ると不敬な事のように言う方もいます。

一番上の薄皮のような紙は、あくまで祀るまで清浄に保つ為のもので、祀る時は外すのが正式です。(その下の文字が書いてある紙まで取ってはいけません)
ただ、今は管理が良くて清浄に保たれているので、特に取らなくても支障はないとする意見もあるようですが、基本は外します。

お札の並べ方

以下はよく知られている事ですが、念のため。

複数のお札をお祀りする場合。重ねる時は一番上に氏神様、次に有名な神社や崇拝する神社が来ます。
並べる場合も真ん中に氏神様、右に崇拝する神社、左にその他の神社と成ります。
ただし、いかなる場合も伊勢神宮のお神札(神宮大麻)がある場合は、伊勢神宮は一番上、並べる場合は真ん中に成ります。
また、初詣や生まれて始めてのお宮参りは、まず始めに氏神様から詣でるのが正式とされています。

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